局地風(寿都のだし風)
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風速(十分間の平均)四九.八メートル(一九五二年四月一五日)という記録があり、 これは北海道内での最大風速の第一位となっています。暖かくなるこれからの季節に 局地的に吹くこの風は、陸上から海上に向かって吹く、いわゆる「だし風」で、寿都の沖合 六十キロまで到達しているそうです。 強風時の気圧配置はオホーツク海に高気圧がある時や、移動性高気圧の通過後、 さらに日本海から低気圧が近づく時など南よりの風が吹くような時です。噴火湾側の長 万部から寿都の間が谷のような地形を形成しているため、噴火湾から日本海へ向かう 南風が谷を通るうちに収束され、強風となって寿都湾に放出されるのです。 寿都の漁師は、昔からこの「だし風」のため、船が難破したり、海が時化たりして悩まされ 続けていました。このように「だし風」は、長い間悩みの種でありましたが、寿都町ではこの 地が日本有数の強風地帯であることを生かそうと、一九八九年に地方自治体としては 全国初の風力発電を開始しました。寿都町と海が見下ろせる丘の上に風車が立てられ、 発電された電力は近くの中学校の暖房と照明に使われていると言うことです。 四月、五月は全道的にみても風の強い時期です。さらに雪が消え、空気も乾燥してくる 時期でもあるので、特に屋外での火の取り扱いには注意しましょう。 |
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