雪の白さ
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よると、地元北陸の雪にたいするイメージは、白と白銀をあわせてもたった3割程度で、 灰色が5割をしめています。一方北海道の雪に対するイメージは、白が5割、白銀が 2割、灰色が1割以下と、北海道の雪にたいしては、比較的明るいイメージを持って いる事がうかがえます。 同じ雪に対するイメージでも、北陸と北海道ではかなりの違いが見られます。冬場 でも比較的気温が高い北陸では、灰色の空から、連日重い湿った雪が降るといった、 地域的な特徴も関係しているのかもしれません。 さて、この雪は、複雑な形をした結晶がいくつもくっつきあって降ってきます。気温が 高いときに降るぼたん雪などは、数十から数百の結晶がくっついています。結晶の形は 基本形として、針状、樹枝状六花など十種類に分けています。しかし実は一つとして 同じ形のものはなく、その形は数限りなくあります。この結晶の形を決定づけるのは、 成長する時の上空の気象条件です。例えば気温が氷点下5度から10度で出来た 雪の結晶は針のような形になるし、氷点下15度前後ではよく知られている美しい六 花状の結晶が出来ます。そして氷点下15度以下の温度のもとで出来た結晶は、 六角形の柱のような形になります。 そしてこれらの複雑な形をした結晶がいくつも集 まって、雪となり降ってきます。その降ってくる過程で雪は多くの空気を含みます。また、 その複雑な構造によって光が乱反射されます。このため雪は白く見えるのです。 雪が白いということは、当り前のことと思っていましたが、改めて考えてみますと不思議 ですね。
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