雪のぬくもり


 
  2月、まだまだ街は雪に覆われています。みなさんはこの雪、暖かいと思いますか?

 冷たいと思いますか?  気温が5度のぽかぽか陽気の時、逆に氷点下20度を

 下回るような厳しい冷え込みの時、どちらの場合でも 積雪のそこのほうの温度は実は

 0度くらいです。これは雪の熱の伝わり方が非常に小さいからです。たとえば新雪は、

 よく断熱材として用いられている発泡スチロールと同じ位の断熱効果があります。

  昔、岐阜県 飛騨地方の合掌造りの家は、屋根に積もった雪を断熱材として利用

 していました。また最近では、上川の和寒町では キャベツを、十勝地方ではジャガイモを

 雪の中に保存し、自然の貯蔵庫として活用しています。

   雪の中は、常に気温が0度前後、湿度は100%に保たれており、野菜などの長期

 保存に適している環境といえます。 ここで保存された野菜は、水分を吸って重量が増し、

 さらに糖度も増して甘く、みずみずしくなります。土の中で越冬する動植物を冬の厳しい

 寒さから守っている暖かな布団の役割をも果たしています。

   とかく生活には邪魔者扱いされるこの雪ですが、雪のぬくもりに触れてみるのもいかが

 でしょう。


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