空の青さ


 
   「地球は青かった」と言ったのは1961年(昭和36年)、ソ連の宇宙飛行士「ガガ−リン」

 でした。宇宙から見る地球は青く見えるようです。 太陽の光というのは7つの色からできて

 ます。そのなかの青色の光は特に水蒸気やゴミにぶつかって散らばりやすい性質があります。

 そしてその散らばった青色の光が光があちこちから私たちの目に入ってくるため、空は青く見

 えるのです。

   昭和の初めに空の青さについて研究した人がいます。空の青さを濃いものから薄いもの

 まで、15に分けて毎日の空の青さを選んで記録していったところ、やはり空の青さは9月から

 急に濃くなったという結果が出たそうです。

  夏の高気圧に代わって大陸から乾いた高気圧がやってくるようになるこれからの季節は、

 空の青さはいっそう濃さを増していきます。夏の空は、太平洋で育った高気圧から湿った

 空気が入ってくるため水蒸気の量が多くなります。また、春の「五月晴れ」も、空気は乾い

 ているんですが大陸の砂漠から巻き上げられた黄砂やほこりが含まれており、空を白っぽく

 見せてしまいます。

  秋は大陸で育った乾燥した移動性の高気圧がやってくることが多くなります。そうすると

 空気中の水蒸気は少ないし、大陸でもまだ夏草が繁っているので砂やほこりおさえられる

 ので、秋の空は澄みきっていて高く見えるわけです。

  9月から10月と、これから北海道の秋は駆け足で深まっていきます。9月の下旬になると、

 標高の高い大雪山旭岳ではもう初雪の便りが届くようになります。これからの北海道は、

 雪の白、紅葉の赤や黄色、常緑樹の緑、そして空の青と、まさに百花繚乱、彩りの季節を

 迎えます。

 


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