炎天下に長い間駐車して買い物などから戻ると、車内が暑くてたまらないなんて経験は

　誰にでもありますね。窓を閉めきった車内の温度は７０度 にも達することがあります。車の

　ボディ−は、炎天下で長い時間置くと素手では触れないほどの高温 になります。色の濃

　い車ほど車体は太陽の熱を吸収して高温になります。

　白い色の車体で５０〜５３度位、赤とシルバ−で７５〜７６度、グリ−ン で８０度、黒では

　９５〜９６度にも達します。

　　また車内も、窓を閉めきった状態ではかなりの高温になります。ある晴れた日の実験

　デ−タでは、気温２８度のとき車内温度は ダッシュボ−ド　８２度 屋根　７０度 室内　

　６２度 トランク　５４度 に達します。一番高くなる所は直射日光のあたるダッシュボ−ド

　です。

　　 毎年のように、赤ちゃんを車の中に置いて買い物をしたり、パチンコを している間にエア

　コンが止まって、赤ちゃんが脱水症状を起こしてしまう いたましい事故があります。締め切

　った車内では温度が上がるのに加えて、 湿度が低くサウナのような状態となり、脱水状態

　が激しくなります。 ペットや小さなお子さんを残して車から離れることは、短い時間でも危険

　です。

　　また高温となる車内に、ライタ−やガスなどの可燃物を置くこと も危険です。あまりの温度

　の高さにより、爆発することがあるからです。 窓を少し開けて密閉したままにしないことが必

　要です。風のある、なし によっても違ってきますが、風のない時でも窓を開けていた方が少な

　くとも１５度位は低くなります。

　　夏の短い北海道でも暑さの厳しい日はあります。行楽など、外出する機 会も増える時期、

　くれぐれも事故の無いよう気をつけましょう。