春の色
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ようですが、実は春には黄色の花が一番多く咲きます。桜の咲く前後の季節に咲く花の 40%以上が黄色との事です。そういえばたんぽぽやレンギョウも黄色、福寿草や万作の 花も黄色ですね。 桜が咲く前に咲く花の代表格は、やはりたんぽぽではないでしょうか。たんぽぽ(セイヨウ タンポポ)が咲くのは、最低気温が4度以上になる頃が一つの目安といわれています。 このたんぽぽの開花は、各地の気象台でも桜の開花などと同様に、生物季節観測として 観測されています。 その平年は室蘭4月19日、函館26日、札幌29日、旭川、網走で5月6日、釧路 9日、稚内10日となっています。 「たんぽぽ」は太陽に向かって開き、日没と共に閉じま す。ヨ−ロッパではたんぽぽのことを「天気の時計」、「天気の花」と言ったり、日中だけ 花が開くということで「時計花」「妖精の時計」などとも言うそうです。 タンポポの原産はヨ−ロッパとアジアと言われていますが、サハリン(樺太)のような寒い 所にも分布しており、その数は全部で二千種類を越えるといわれています。日本でも、 江戸時代に発行されたタンポポの図鑑には216種類も載っているそうです。北海道では 野生のエゾタンポポがありますが、今ではセイヨウタンポポが多くなっています。明治の始め に北海道に渡ってきたアメリカの農業技師が持ってきたとか、外国からの積荷についてきた とされています。 春の色は、たんぽぽや福寿草の黄色から始まり、梅や桜のピンク色へ変わっていきます。 そして若々しい木々の緑色が次第に濃くなるころには、本格的な春が、そして初夏が やってきます。
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