ダイヤモンドダスト


 
  自然がおりなすきれいな現象、ダイヤモンドダスト。気象台では細い氷と書いて「細氷

 現象」として正式に観測しています。キラキラ輝くようすから「アイスプリズム」とも言われ

 ています。この細氷現象は厳しい冷え込みで空気中の水蒸気が氷の結晶になり、とて

 も小さな氷の結晶(直径20〜30ミクロン)が空中を落ちてくる現象のことをいいます。

 これに太陽の光が反射してキラキラ輝いて見え、そのさまはまさに文字どおりダイヤモン

 ドのようです。

  このダイヤモンドダスト、特に大きな川の近くでよく見ることができます。川からは、厳し

 い冷え込みの時は湯気のようにもうもうと水蒸気が立ち昇ります。この水蒸気が急激に

 冷やされて氷の結晶となり、ダイヤモンドダストが発生するのです。一般にダイヤモンドダ

 ストが見られるのは気温が下がる朝方のことが多いものです。旭川でよく観測されるし、

 釧路地方の内陸などでも良く見ることができます。もちろん厳しく冷え込んだ時にできる

 わけですが、目安としては気温が−13度から20度で、風が0.5メートル以下とほぼ

 無風状態、そしてある程度湿度の高い事が発生の条件といえます。

  昔は札幌でもこの「細氷」が観測されていたが、都市の温暖化の影響などで最近は

 すっかり観測されなくなってしまいました。そしてこの光を反射して光り輝くこの現象は、

 実は傘をかぶったように見える日傘や月傘、太陽が柱のように見えるサンピラ−(太陽

 柱)などの現象と、原理的には実は同じです。

  とても小さな氷の結晶が、太陽の光、月の光、または人工の光などとの共演すること

 によって、光の芸術を私たちに見せてくれるです。


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